家電歴20年の社員が考える初めて家電一式を買う前に注意してほしい事6選

家電の知恵袋

家電一式とは新しく生活を始めたり新居や引っ越し先に新しく家電をまとめて買いそろえる行為です。大型商品のエアコン、冷蔵庫、洗濯機、TVからレンジ、炊飯器、ガステーブルなど様々です。100人いれば100パターンの購入方法があります。だからこそ後々トラブルになることもしばしばあります。そんな家電一式を揃えるときに抑えておいた方がいいポイントをいくつかまとめてご紹介するのでぜひ参考にして頂いて楽しく家電製品をご購入下さい。

いつまでに家電商品を揃えるか明確にする

仕事でも同じですが納期は重要です。特に一式にもなると家電商品の数も多くなるので在庫のあるなしや取り寄せになった時にいつまでに入るかによって予定が変わってくるからです。もし余裕があるなら一か月前を目安に動いた方がいいと思います。商品の納期もありますが配達時間も土日祝日は枠が取りにくいので思った日付に配達できないこともしばしばです。たまに一週間で何とかしてほしいというお客様もいらっしゃいますが色々妥協して頂くこともあります。

工事関係が発生するなら時期も重要です。

特に夏場はエアコンの需要が多くなり工事も多くなるので希望日があるなら前倒しを検討してもいいと思います。

インターネットの工事をする場合も同様です。現地調査、実際の工事などが必要で通常は1ヶ月が目安です

TVのアンテナ工事も同様に夏場のエアコン工事と被るときは日数がかかることがあります

引っ越し先、現住所は配達可能なエリアかどうか

最近は少なくなりましたが配達ができない地域も稀にですがあります。購入予定の家電量販店があるなら先にネットで配達可能エリアを確認することも大切です。配達可能エリアかわからない時は直接店舗に電話してみるといいでしょう。

設置環境の確認は正確な見積もりに欠かせません

エアコン工事や大型の家電製品の場合によくあることですがどこに置くかでも内容が変わってくることがあります。そして追加料金が発生しやすくお互いの認識の違いから場合によりお客様からのクレームになることもあります。もちろんお客様から正確な情報を頂いているのに確認不足から追加料金を頂く場合は担当者の不手際ですが逆の場合もあってお客様から重要な情報を後から頂いて対応に困ることもあります。以下がよくある内容です

別途金額が発生する事案

エアコンを複数台取り付ける(屋根、2段積、吊り下げは追加料金有)

エアコンの専用回路取り付け(足元のコンセントから電源は取らないので工事が必要です)

冷蔵庫、洗濯機、TVなどの2階上げ(意外と大変で配達員の増員やクレーン上げなど様々です)

TVの壁掛け(TVのサイズや壁の強度により金額も変わってきます)

TVのアンテナ工事(最近はインターネットの会社とまとめる場合もあります)

今あるリサイクル家電の処分代(複数台やメーカーにより金額が変動します)

洗濯機の排水溝を避けるためのかさ上げ

意外とポイントになるインターネット環境について

20年前はADSL(電話回線を使てするインターネット)が普及し始めた頃です。そう思えば今は生活の中心になったインターネットですがやはり家電量販店でも購入時に質問がある項目です。新規インターネット加入でOOOO円引きなどよくありますよね。正直メリットだけ言う強引な押し売りが強い時はいったん持ち帰って考えてみて下さい。我々業界ではコミッションと言われるインセンティブにかなり依存しています。以前より家電販売の利益だけでは売り上げが立たなくなっておりコミッションの獲得は必須になっています。もちろんインターネット環境がなく家電などの値引きを必要とされているならご利用いただいてもいいと思います。

もっと安くならない?値引きの極意

皆さん値引き交渉は得意でしょうか?

僕は苦手です(笑)家電量販で働いている人間でもこんな感じなので普通は難しいですよね。でも値引き交渉はしても大丈夫です。もちろん多少のルールはありますので参考にしてみて下さい。

まずは見積書を手に入れる

家電一式の購入で予算を出してほしいと先に言う。特に金額が大きくなると即決が難しくなると思いますので見積書を貰っておきましょう。あと架空の見積書はNGです。最近は見積もりのデータを簡単に手に入れられるので作ることは可能ですが基本バレます。逆に他店の正規の見積書であれば極端な金額でない限り対応してくれるはずです。

お店の担当者にお願いしてみる

10万円を5万円にしてとかは無理ですがあと3000円などちょっとした値引きは交渉してみてもいいと思います。ただ我々販売員も人なので何回も値引きしろと言われれば正直しんどくなります。家電業界も薄利多売なので10万円売れたとしても利益は10%~15%ぐらいです。

お互いの信頼関係があっての商売

家電一式の購入では金額や商品中心になりがちですがこの信頼関係も重要なポイントです。小物や金額が小さいものはネット通販でも問題ないかと思いますがいざ新居や引っ越しで大量の家電が必要になったときは困ると思います。そういう時に馴染の電気屋さんで仲のいい担当者を作っておいて頼りにするのもいいと思います。もしそういう担当者がいない時は家族や知人に相談して誰か担当者を紹介してもらうのも手だと思います。

あとは実際に接客を受けた時の印象も大切です

同業者が見るできない担当者の特徴

身なりは整っているか

接客業ですので当然ではありますが人に見られる仕事です。髪がボサボサで服も乱れている担当は避けて頂いて大丈夫です。他人の目線が気にならない担当者は気配りも苦手なのでいい接客はできないです

キビキビ動いているかどうか

これは慌てるように動くことではなくあくまでお客様を待たせないということです。目的もなくダラダラしている担当者は相手の時間にもルーズなので避けた方がいいでしょう

質問の少ない担当者

最近は聞く力が仕事では求められています。特に販売員はお客様のニーズを的確にくみ取って提案することが求められます。焦って一方的にしゃべってくる担当というのは自信がなく話がかみ合わないものです。

まとめ

以上が初めて家電一式を買うときに注意したいことです。中にはもう少し掘り下げた方がいい内容もありますが今回は全体のイメージを掴んで頂きたく割愛しているところもあります。最近は本当にものの売り方や買い方が多様化して以前までのように家電量販店を利用する機会は少なくなっているように思います。それでも今回の記事で家電量販店に興味をもってもらえれば幸いです

タイトルとURLをコピーしました